2011年05月21日
AS2 Special

東日本に大きな地震が発生してから2ヶ月以上が経過しました。
地震のその日、そしてしばらくしてNHKの地上波放送が不法にストリーミングされるようになり、仕事をしながらも強い緊張感を持って画面から目を離すことが出来ませんでした。
やがてオフィシャルなストリーミングが始まり、しかし、それが非常事態の終焉という見解のもと停止されるに至ると、その前にいる自分自身の緊張感もいささか弱まってしまったことは否めません。
実際には、その見解というものは、その他多く人々の弛緩のためのいわば政治的な見解であっただけで、被災された多くの方々の状況が何か好転した訳ではないし、むしろ災害時に失われた感情を取り戻す余裕が生まれゆくその時から、より多くの悲しみと困難がもたらされたと想像することは容易に出来ることです。
今日の TEDxTokyo でも、Kyung Lahさんから心打たれるレポートがあり、震災をディテールまで観察することの大切さが説かれ、そして被災された方の声に耳を傾けているかとの問いかけが為されました。
しばらくは自分の足で被災地へと訪れることはかないませんが、被災地の外から何が出来るのか、日々に忙殺されることのないように考え続けていきたいと思います。
国内だけでなく、海外も含めて数限りない人々が様々な支援活動を展開していることは言うまでもないこと。それぞれが、得意な分野で工夫をして、直接的/ 間接的な支援の方法を探している、そういう活動を目にすると刺激になる一方、心温かくもなりますね。
そんな支援の試みの一つとして、売上げは100%を被災地へお届けするという、アート作品のチャリティーオークション の開催のご案内です。
「AS2 Special -東北のために」
6月11日(土曜)12:00〜21:00
アート作品のチャリティーオークション です。
どなたでもご参加頂けます。
作品ご提供作家は
富家大器 http://tomiiedesign.jp/
今宵堂 http://www.koyoido.com/
中村ゆき子 http://p.tl/yYSb
松田有加里 http://yukari-matsuda.com/
・・・ and more
詳しいことは、AS2 ブログ http://ameblo.jp/as2blg/
をご参照ください。
お問合せ as2.kyoto☆gmail.com (☆を@に変えてください)
場所は;アンティークきものや
地図は コチラ をご参照ください。
パーティスタイルの AS2 はいつもの通り。
みなさまのお越しをお待ちしています。
そもそも、、
昔からゲイジュツ家が豊かであることは珍しい(昨今はそういう人もいますが、、) 特に若い芸術家/作家は、作品をつくるエネルギーはあっても、誰かのための義援金を捻出する経済的な余裕はないハズ。
(そんな金があったら絵具を買え!ってことで)
作家さんは作品の販売額を義援金にして、これまで作品を買うなんて経験のなかった人もこんな機会だからと手に入れてみる、だからといって、付き合いで買ったよーなんてことにはならないで欲しい。
愛すべき作品が、それを求める人の元で愛でられる、そういう関係の中での余剰であって始めて、その義援金を受取る誰かも救われるんだと思う。
作家さんからの作品提供もあわせて受付けています。
お問合せ as2.kyoto☆gmail.com (☆を@に変えてください)
2011年04月15日
きょうと応援支援事業

タイトルはちょっと端折ってます。
正しくは「きょうと元気な地域づくり応援ファンド支援事業」
京都府下で、新しく事業を始めようとされている方や、事業の多角化をめざしておられる方、はたまた空き店舗対策などへの助成制度です。
現在、申請の受付中ー!
( ~4月28日まで)です。
詳しくは http://www.ki21.jp/fund/ をみてね!!
毎年アナウンスがあるけど、今年は大きな天災があったから、こういった助成金は有効に使って頂いて欲しいものだと強く思いますね。
この助成制度もそうだけど、サポートする要件として「地域資源の活用」がなされる可能性、が問われることが多いです。
地域にあるものを上手く使ったり、これまで気付かなかった仕組みを拡張したり、、そんな工夫は、これまで以上に考えないといけない。
特に、いわゆる伝統的なものが沢山あるココ京都では大切なことだし、それこそ潜在的な可能性は
地域資源?と思うハードウェアに、町家ってのがあります。
改めてミンナに聞いてみれば、恐らく9割の市民は、地域資源だと答えるでしょうけど、何故か年々、その資源は人知れず残高を減らす傾向にあります。
ナゼ残すのか、という人も中にはいるかも知れませんが、並んでいるから価値があるのであって、よほどの規模のものでなければ(それ自体の建築的価値は大きくないので)、点在していてもあんまり意味がないから(=景観上あるいは観光資源として)あるいは、その価値が著しく低下するから、なのです。だから、本当に保存するっていうなら、特定の範囲を歴史地区に設定して面的にやらないとダメでしょう。ただし、活用という側面からみれば面的な保存が良いかどうかはまた別問題。
そんな状況で、がんばって改修して、ギャラリーとして開放されてる町家も少しづつ増えてきている気がします。
でも、事業採算ベースを確保できてるところはどれだけあるかと言えば、厳しいところの方が多いのでわ?と心配にもなります。
画像は、そういう町家ギャラリーの内の一つ、be京都さん(RYUCA さんの個展の景)
内情はどうか分からないけど、、稼働率も高そうだし、魅力的な作品を提供してくれる作家が沢山出入りしていらっしゃる。
ちょっとした大工工事はオーナーさんご自身でやっちゃてるらしいけど、当初の改修には相当つぎ込んでいるし、今のようにがっちりとマネージメントして、後出の良いお手本になっていってもらいたいものです。
ちなみに、4月25日(月)から30日(土)までは、be京都プチ個展week と銘打った、7人の作家による競演が予定されてるとか。
10:00~18:00(最終日17時)
田村美紀プチ個展「日々のかけら」
Ryucaプチ個展 「アルフレッドの話」ほか
町家改修の参考にしたり、もちろんお目当ての作品を楽しんだり。
地下鉄の駅からはちょっと歩くけど、気持ちいい季節だからスグだね!
2011年01月08日
LED装飾照明 2010 冬









5年前くらいからでしょうか? 白熱電球(豆電球とか)のイルミネーションはなりをひそめて、LEDを使ったものが、それにとって代ってきています。
言うまでもないですが、同じ電力当たりで得られる光の強さは、白熱電球とは比べ物にならないくらい大きいので、ある一定の明るさにするために、白熱電球をやめてLEDに取り替えるのは、使用する電力量はずっと少なくなるし、排出されたハズのCO2の量も少なくてすむ。
だからエコロジカル&エコノミー(≒エコ)だって理由で、LEDを選んでいる。 (という風にみんながみている)
でも、今のところは、エコロジカルという側面でも、マクロな地球環境を守るというような観点からみてるので、例えば、生態学的な(人とか植物にとっての)キモチヨサ、とかからの観点はまだまだ不十分だと思う。だから、本当の意味ではエコロジカルではないかも知れないし、もっと改善されることも必要なのかも知れないです。
キモチヨく改善するとすれば、LEDが発している光そのものの質を変えることと、その使い方とか配列の仕方、他の何かとの組み合わせ方などなどを工夫するのとで、大きくは2つの選択肢があるのでしょう。
根本的な解決は前者でしかないんだろうけど、コレはすごく難しいだろう、というのはなんとなく分かってしまうので、、、使い方とか、それがどういう風に見えるかとか、多分に表面的だけど、色々な事例を参考にしながら(まだまだ開発途上にあるという認識の元)良いものを増やしていきたいものですね。
上の3つは、街路樹(上2つは常緑樹、下は落葉樹)
【1】いくつかのLEDをユニットにして、それがランダムに配されたもの
【2】従来型のスタイル=樹の全体に点在する光
【3】ビッシリと面的に取付けて、樹の枝ぶりのかたちを楽しむ
(表参道)
次は、鉢植えを利用したもの
【4】LEDを密に配して樹形を取り出して、それの反復を楽しむ
(手前の鉢の光のバランスはいいが、奥のは少しウルサイか?)
ライン状の事例
【5】通販で買って、そのままビローンって伸ばした感じ
(もっと規則的にカクカクってやるとTRONぽくなっていいかも、、)
【6】線状に配置できる特性を活かしたもの、昼間の景観にも配慮
(恒例になりつつあるバーバリーの大階段)
その他
【7】右側の赤青などは色付きの白熱球、ポップな感じ
(左のLEDと比較すると、光の出方がやさしい)
【8】昔からあるミラーボールに投光&反射
(ボールから離れた位置のスポット光などとの組み合わせ)
【9】いろいろヤッちゃった感もある意欲作@京都
(光源の使い分けの必要性も感じさせる、ある意味反面教師)
と、こんなところで。
街路灯も昨今は、LEDじゃなきゃ!って雰囲気しかなかったし、補助金もらってやる事業ならナオサラそういうのが必須の要件のようにも感じられてきていたのです。
そんな矢先、昨年12月に出された東京品川区の方針は、当面はLEDで街路灯はやらないってことを名言したものでした。
(理由は、光源のまぶしさと導入コストだとか)省エネ政策で先陣を切る東京都内で、行政がこういう判断をするのは疑問でもありますが、一方では、LEDが発する光を人がどのように感じるかを十分に検証してこないまま、効率化のみがクローズアップしてここに至ったという関連業界への警鐘でもあると思えます。
地球のことを考えて、そして、目にも、ココロにも、フトコロにもやさしい、そんなイルミネーションを増やしたい。
今冬のイルミ、ここが良かったーってのがあったら教えてくださいー
2010年12月30日
高橋亜希展

年明け1月12日から、高橋亜希展が予定されています。
日時:2011年 1月12日(水)より 18日(火)
(10:00 ~ 20:00 / 最終日は16:00 まで)
会場:髙島屋京都店6階美術工芸サロン
磁肌の持っている冷たさと、可憐な彩色から生まれるやわらかさとが相まった、独自の世界。
アラビアンナイトの物語に出てきそうな、それでいて日本的な雅も感じさせてくれます。
よくみると、文様はまるで、ルネッサンスの頃の天体の運行図のよう。
いつもの暮らしの文脈の中に、高橋さんの陶(器)が、すっと入ってきて、”普段使いしてるザマス”って人は、あんまりいない(というか、そんな人がいたら紹介して欲しい、、)だろうけど、なにか特別な時間のために、それがソコにあるって分かっているのは、実際にそんな時間があるのかないのかに関わらず、気持ちを豊かにしてくれると思う。
使わないからこそ、使う以上の価値を生む、ココロのデバイス。
伝統的なものには、多分そういう機能があるんだよね。
最新の情報は、
高橋さん のHP(http://www.aki-takahashi.com/)をごらんください。
ブログはコチラ(http://blog.aki-takahashi.com/)
画像は、2009 秋 「高橋亜希作陶展」のDMを引用しました。
2010年12月12日
小紋の美


写真が悪すぎてゴメンナサイなのですが、、クリセフ京都2010「和のクリスマスフェスタ」におじゃましてきました。
会場で目に留まったのは、京朋さんの yuugi テキスタイル。
パッと見は、北欧風で、昨今ありげのアイテムですが、柄は厳選された伊勢型紙を、ものによってはスケールアップしたりして現代的にリデザインしてある。
染色は京都の伝統的な染色工場で、人の手によって染め上げているとのことでした。
眠っている資産に光をあてる面白い取り組みだし、伝統的なものの垣根をさげて若年層が手軽に入っていける窓口になるという点でも興味ふかく拝見しました。
問題は、(あるいはそれが問題かどうかは捉え方次第なのですが)職人さんの技術が高いために、手で染めているにも関わらず、均質で、工業的にプリントされたもの(均一なもの)との違いが分からないということ。
もちろん、その均質さを得るためには、相応の時間もコストも必要になるので、結果、プロダクトされる商品にそれが反映されている。
ここでの、時間やコストは、言い換えれば、テマヒマをかける、ということ。その本来的な価値に、消費者が対価を払えるかどうかが問われ、そんな経済的な観点が、今度は価値そのものを揺さぶる。ほんと難しい。だから、こういう取り組みにはガンバって欲しいと思うのです。
伝統工芸と呼ばれる多くの職能が同じ境遇にあって、会場でもそこここに、あせりにも似た販路拡大への取り組みがみられました。
さて、yuugi で使われているような型紙のパターンを繰り返したものは「小紋」と呼ばれて、代表的なものには江戸小紋そして京小紋があげられます。
京都芸術センターで現在開催中の「型染めの粋『京の小紋』展」では、特に京都ならではの型彫師の手による小紋を取り上げながら、小紋の美しさを観賞する試みです。
ポスターはコチラ ↓(謝;富家サマ)
http://tomiiedesign.sakura.ne.jp/sblo_files/tomiiedesign/image/komonnten2.jpg
型染めの粋『京の小紋』展
【日時】平成22年12月11日〜16日 午前10:00〜 午後8:00
(期間中無休・最終日は午後5時まで)
【会場】京都芸術センター2階 【入場料】無料
また、会期中には特別講演会が予定されています。
型染めの粋『京の小紋』展 特別講演会
【日時】平成22年12月14日(火) 午後6:30〜8:00
【場所】京都芸術センター 2階大広間 京都市中京区室町通蛸薬師下ル
【講師】吉田孝次郎 【入場料】無料
※終了後に懇親会を予定
【本展主旨】無地と見まがうほどに微細な文様の小紋染は、型彫師と糊置き染師の技によって、その美しさは支えられている。この染は遠く、古く、上杉謙信の黄地小花小紋帷子に示されており、秀吉、家康の胴服に、その美しさの極致を見ることができる。これが武士の正装「裃」に当用され、それが元となって、町民の時代といわれる『化政期』に庶民の高級衣料として広く流布し、 明治、大正、昭和、平成と愛好されているのである。 今、祇園祭礼用の裃を誂えるのを期に、 小紋染の美しさを、当方のコレクションで実見していただきたい。
平成22年12月吉日 京都生活工藝館 無名舎 吉田孝次郎
(展覧会ならびに講演会の情報は、特定非営利活動法人うつくしい京都より頂きました;深謝)




