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Posted by 京つう運営事務局 at

2010年09月28日

筆花「筆展」


日本に筆が入ってきたのは、奈良のむかし。

仏典やなんかと一緒に、漢字という一つの言語の体系だけじゃなくて、それを記録するメディア(筆とか木簡とか)と、それを伝える人とかが、一緒くたにパッケージされてやって来たらしい。

そんな訳で、最初は漢字を書くためのものだった筆も、独自の文字文化である万葉仮名、そして平仮名へと、日本語を書き表す方法の変化にあいまって、その役割が広がっていったようです。

万葉仮名は、漢字の前からあった話コトバ(やまとことば)を、輸入されてきた漢字という形式に対応させたもの。そして平仮名は、万葉仮名のそれぞれを、簡略化/デフォームしていって、かつ、それら個々の文字が他の文字と違ってみえるよう(例えば、「あ」と「わ」とが目でみて区別できるように)に洗練していった。

そんなデフォームをしていく過程では、筆が元々持っていた"しなやかさ"とか"親水性"などの性質が、大きく影響したんじゃないか。

アッチへ向いていた穂先が、すっとコッチへ向けられる。文字を書いていく時に、そういう筆の中の慣性の持続性みたいなものがなかったら、今あるような平仮名は成立しなかったし、もし甲羅に固い金属で書くしかなかったとしたら、カクカクしたもっと直線的で固い文字になっていただろうと思う。

そういう固い文字を使うしかない状況では、平安期の宮廷文学も生まれてこなかった、というのも、過言ではないでしょう。
逆に言えば、溢れ出る想像力のままに、しなやかな文字を、筆でサラサラと書き留められたからこそ、時を超えて共感できる作品が残せたのでしょうね。


時代は下って、筆の製造技術は奈良から熊野へ伝わりました。
そして今、熊野から京都へと、変則的な里帰りをすることになりました。
(市営地下鉄と近鉄とで奈良と京都は接続してるしね)

ってことで、ご案内。

筆花 北谷伸幸 「筆展」

いぐさを用いたオリジナルの筆のほか、ご存じ熊野の高級化粧筆、面相筆などが会場を埋めます。
いずれも手にとってご覧頂けるもので、水書きしてお試し出来るものも用意しております。
昨年に続き、二度目の京都の秋。筆の産地熊野の筆職人の手による、熟練したものづくりをご堪能ください。

会場;京庵(みやこあん)2階
京都市中京区新町錦通り西入る西錦小路町264-3
会期;平成22年10月22日から10月24日まで
   22日、23日 午前11時〜午後7時
   24日 午前11時〜午後5時

入場は無料です。開催時間が日によって違いますのでご注意ください。
作家・職人の北谷氏が常駐しますので、筆に関してのご相談などもお受けできるかと思います。
展示品はいづれもご希望があればお分けできます。

また、23日は女流書道家 宮地虹葉さんによる書のワークショップも会場の京庵さんで予定されていますので、こちらも併せてお楽しみください。ワークショップは午後1時から3時まで、詳細はこちらでご参照ください→ http://ameblo.jp/miyaji-koyo/

 筆花 HP http://www.ta-arch.net/fudebana/


パソコンで文字を綴るようになると、筆をとる機会もどーんっと少なくなりがちです。
そもそも年賀状の宛名書きさえ、データベースのラベル打ち出しだってゆう人も多くなりました。

せわしない、こういう時代だからこそ、時にはゆったりと墨を摺るのもいいものです。  


Posted by mi-se kyoto at 02:55Comments(0)