2010年10月31日
景観エリアマネージメント講座
京都市未来まちづくり100人委員会の、市民の景観グループが母体になって組織された「京都景観フォーラム」
パワフルなリーダーをはじめ、メンバーは強者ぞろい。
2年前は、行政の言ってみれば思いつきで出来た委員会だったものが、今や具体的なプログラムを持って、京都の景観をかえようとしています。
もちろん、それ以前からも各々は教育や実務の分野で活躍されていたのですが、ここに来ては、支流が集まり、そして大河(ちょっと大げさか、、)になろうとしている感があります。
てなことで、
景観を維持し、より良いものにしていくためには、優れた特定少数が責務としていわば独断的にそれをコントロールすることと(西欧は多くがコレ)、市民レベルの景観あるいは美の意識の向上との両者があいまって為される必要があります。
優れた特定少数とは、公的な例えば都市デザイン室を制度で位置づけるとか、第三者の専門機関としてデザイン・レビューと呼ばれるものを設けるなどの方法が考えられます。(景観法でその執行権を強めることができるようになったが、施行以降に大々的な展開をみた行政区は多くない/京都市内の新たな建築物の高さ規制などはこの例)
MISE-KYOTO管理人的は、こと都市景観に関しての権力の集中というものは、これからは不可欠だと思っています。← ただし、今の風潮からはドラスティックにその地点へ向かうのは難しい。
なので、それに代わる専門家の集団がコミットメント(特定の集団と特定の地域とが対応されて)していく、そのためにはマズ、景観に関して専門的な知識をもった個人を育成することから始める、すなわちこれが今般の景観エリアマネージメント講座になる訳ですね。
役所がやるべきことをやっていないという原因はあるにせよ、市民の活動がこのような流れに結実していくことは、本当に素晴らしいことです。
景観エリアマネージメント講座は、今年度が助走期間で来年度から本格機動の予定。
とは言え、次回の講座には、「景観」の大家がやって来るからタイヘンだ。
てうか、受講費は(峻別する意味もあるだろうけど)もうちょっと何とかしてよ!
第3回 景観エリアマネージメント講座 「風景と景観デザイン」
日時:2010年 11月20日(土)13:00~18:00
会場:京都市景観まちづくりセンター
参加費:4,000円(学生2000円)
内容: (以下、敬称略)
講義1: 「近代における産業と生活風景」
円満字 洋介 円満字建築事務所 代表
講義2: 「インフラのデザインとコラボレーション」
篠原 修 政策研究大学院大学 教授
講義3: 「持続可能な京都の景色づくり」
樋口 忠彦 広島工業大学工学部 教授
以下詳細は、京都景観フォーラムオフィシャルサイトをご参照ください。
主催:京都景観フォーラム http://kyotokeikan.web.wox.cc/
Posted by mi-se kyoto at 10:29│Comments(0)
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