2009年04月29日
no name
別の用事で木屋町を歩いていて、no name という文字に出会いました。
以前にパンフレットは見ていて、面白そうだな、と思っていましたが、その会期までは記憶してなかったので、この偶然に少しうれしくなって、扉をくぐることに。
no name というのは、今、旧立誠小学校で開催されている展覧会のタイトルです。未だビックネームになっていない(= no name)年若いアーティスト(いわゆる現代アートに分類される)の何人かが作品を持ち寄って、それぞれに個々の展示空間を構成しています。
no name と、バーンと打ち出したことで、会場に入ってスグは、作者なしの作品だけが展示されているのか? スゲー! と思ったのですが、さすがにそれはなくって、後でコンタクトをとれる程度の紹介はあったので、ある意味安心、ある意味no nameのコトバの斬新さはドコに? そんな思いもありました。
作品をそれぞれ細かく紹介することは、ここではできませんが、一つだけ写真(上)でとりあげたのは、小田原のどかサンの作品の空間。
近寄ってみると、驚くようなものが作品の素材になっているのに気づきます。
面白い、そして大胆。
MI-SE KYOTO的 には、作品に接する鑑賞者である僕たちが、その作品に、今この時に、シンパシーを感じる、おおげさに言うと、脳みそを突かれてる、そんな体験をさせるものは、現代アートだと定義していいのかなと思っています。
作家の思いや考えが、形式はどうあれ作品というカタチでプロジェクト/ディスプレイされる。それがフィルターになって、鑑賞者にひとつの世界(作家がみている世界)を感じさせる、ときどき、その見方が鑑賞者の世界をひろげていく。
物理的な面で言えば、世界には限りがあります。
が、世界観と言うなら、それは無限の広がりをもってきます。
そんな計れないものが、大切になってきている、そんな気がしますね。
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07:27
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2009年04月25日
中小企業庁発補助金情報
ミセというより、少し大きな範囲、商店街とか商工会議所とかを事業者の単位とした補助金です。
中小商業活力向上施設整備費補助金 と、
中小商業活力向上支援事業費補助金 の
2本立てです。(二次募集!)
商店街を核とした地域コミュニティの環境を向上させるため- そんな目的のための事業をサポートするものです。
施設整備費
ってのは、ずーと前からあるハード整備をイメージしてもらえればいいです(もちろん現在的な問題、例えば、低炭素社会構築・環境・リサイクル こんなキーワードが求められます)
支援事業費
というのは、面白いです。
NPOや社会福祉法人が、空き店舗の活用とか、福祉やコミュニティビジネスの事業を、商店街などで展開する時に、補助事業者となれるものです。
空き店舗の利用などを考えますと、これまでは商店街がミセとお金を都合して、企画毎にNPOなどへ外注をしていたのですが、この補助事業では、NPOや社会福祉法人がより主体的に、もっと言えばショーバイとして、商店街などのフィールドへ入ってくることを誘導しています。
モノを売るのもモチロン一つの在り方でしょうけれど、不足している保育の場とか、地域介護の拠点になるとか、様々な可能性があります。
補助要望書の提出期間は、平成21年4月27日(月)から5月29日(金)まで。市町村を通じて、所管の各経済産業局へ提出との事。
MI-SE KYOTO 的には、とても興味深くみています。
手をあげれられる事業者サン、MI-SE KYOTOが応援します! (いや、ホントに)
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2009年04月24日
伊勢神宮展
いま開催中の、伊勢神宮展 (四条河原町高島屋サン7階にて、4/27まで)に行ってきました。
入場無料ってゆーのですが、なんの 皇室ゆかりの第一級の工芸品がズラリ(そんな数は多くないですけどね)
ナカには、おそらく真近で見ることなんて、この先あるのかと思える、ツルギやユミ、雅楽の装束なども(写真は 青海波(セイガイハ)の舞台)ありました。
源氏物語のなかで、帝の前で源氏が頭中将と舞ったとされた青海波。その装束は、遠目には華やかであってシックなのですが、寄って見ますと、多様な生地が、様々な技を凝らして織られていて、とってもポップなものでした。ファッションやテキスタイルに興味をもっている方には興味深いハズ。
巧みの技を連綿と伝える、僕たちが本当に誇りに思えるものが、そこにはありました。
展示のホカにも、京都や日本の文化を紹介する催しも行われているようです。おすすめです。
会場内の撮影は禁止のため、画像は http://k-senda.seesaa.net/archives/200810-1.html から引用しました。
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2009年04月23日
地デジもいいけど、電球もね
温暖化対策、というか、COP3の議定書対策もあって、2012年からはご家庭の白熱電球が使えなくなるって、ご存知でしょうか??
先にEU各国が、白熱灯から蛍光灯やLEDへの移行を決めたことに影響されたのか、2012年までには「家庭用」白熱電球の製造が中止される予定になっています。目的は、各ご家庭にある白熱電球を電球型蛍光灯に交換することで、年間に200万トンの二酸化炭素を削減(見込み)することだそうです。
実際のところは、白熱電球といっても写真のように、いろんな形状の電球があるし、そもそも電灯器具にスッポリ納まるのかどうかということもあるので、全部が電球型蛍光灯に変えられる訳はありません。そういう点では、経済産業省の数字合わせだと言えます。
もちろん、段階的に今の明かりのカタチを、高効率/省エネルギーかつ低環境負荷へと進めていく責務が、僕たちにあるのは確かです。
思うのは、こういうことを、ご家庭の奥様方がちゃんと知っているのかどうか、そういう必要な情報開示が不十分ではないか、そういうことです。
もう一つは、白熱電球の光が、蛍光灯に代えられないところのもの、いわゆる演出効果や、蛍光という仕組みが抱える光の周期的なブレ、こういった心理的な側面への議論がまったくされておらず、片手落ちな、もっと言えば考えの浅い施策であると思わざるを得ません。
今回の取組みでは、ミセ(事業用の施設)は対象にされていないので、外でロマンチックな夜を過ごす、、そーんな時間は何とか守れそうですが、ようやく迎え入れたソノ部屋の、明かりが蛍光灯なんて日にゃ、あと一歩のところで撃沈***なんてことにはならないか??
これは新たな少子化の問題を表出させてしまう!? かもね。
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2009年04月16日
低炭素化?都市へ
農業が、みんなの仕事だった昔。
雪空の雲の下、洞穴で震えていたもっと昔。
太陽は、その時々のみんなにとっては、奇跡のような存在だったし、
でっかい親のような存在だったんでしょう。
脱石油技術の導入を内需拡大の手法にしたオバマ率いる(新)アメリカ、
もちろん国策として太陽光発電の大々的奨励をしてきたドイツも
どちらかといえば、その昔は、狩猟に励んでいたお家柄(だったような、、)
スタートでつまづいた我が日本も、そろそろエンジンを回していかないと、ホントにヤバいと真剣になってきた様子。
低炭素化社会のモデル都市である、ここ京都はいわずもがなーーですね。
えっと、前置きが長くなってしまいましたが、今回は太陽光発電設備の住宅への導入に対して、これまでにない公的な補助が受けられるというニュースでゴザイマス。
店舗併用住宅とか、もちろん、店舗が無くても屋根があるなら、一度お考えあれ。
まずは、経済産業省が元締めの、住宅用太陽光発電導入支援対策費補助金(1kW当たり最大70,000円助成)
去年度までは、コレだけでしたが、21年度は京都市独自の制度として、住宅用太陽光発電システム設置助成制度(1kW当たり最大50,000円助成)が決まりました。(よくガンバッタ!)
ちなみに、上で「1kW当たり」というのは、太陽光発電ユニットの発電量の数値のことで、一般的なご家庭のバアイは、3kW程度の発電ユニットが必要になります。そして1kW当りの発電ユニットの価格は70万円以下(経済産業省の補助基準)
ざっと言えば、設置工事費の2割程度が助成される、という訳です。
市内では、景観政策との関係もあって、じゃスグに、ということも出来ない地区もありますが、市をあげての試みです、本当の低炭素化都市に向けて加速度をつけたいですね。
写真は古代マヤのククルカンのピラミッド。
春分と秋分の日だけに現れる蛇(=神)、古代の知恵に驚かされます。
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2009年04月14日
パリから
パリに来ています。 (ウソです、、)
春から初夏の季節には、ずっと行きたいーと思いながら果たせていないのです。。
この画像は、Google の streetview で、しばし散策をしてみつけたミセのファサードです。
現地に行くと、観光名所はモチロンですが、通りの裏のウラまで歩きたおす勢いで、それこそ足がパンパンになってしまうくらいになっても、やっぱり時間には限りがあるから、ツツウラウラまでは見て廻れないのが実際のところ。
そうして泣く泣く帰りの便に乗る込む訳です。
その場の空気や匂い、光、そういったものを感じ取ることはムロン出来ませんが、街のエレメントや色づかいなど視覚的な要素に限っていえば、streetviewは、ささっと動けて、中には おおっ! というような参考になるネタを見つけることも出来るツールです。
ミセづくりに大事なものは、そのミセのコンセプトを具現化するシツラエ。それは色んなイメージを取捨選択しながら、コンセプトを刺激しながら、カタチになっていくものだと思えます。
海外旅行が身近になったとはいえ、そうそう時間が得られるものではありません。疑似体験であれ、それは体験、そして記憶に刻まれます。捨てるだけのイメージの蓄積が自分にあること、それが良いものを選ぶ目を持つことにもなるのでしょう。
そうそう、Google以降の"地球の歩き方"は、少し変わってくるかもしれませんね。まず予習としてstreetviewで散策しておいてチェックする。現地では、見るべきポイントが絞れているから、そこでお目当てのものをジックリ感じてみる、なーんて。
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2009年04月12日
4月26日 その2
先にご案内した (記事;4月26日)の作家のナカで、MI-SE KYOTO 的イチオシを紹介しておきます。
松田有加里
今回、展示する作品のテーマ/タイトルは ’Fantasia’
Fantasia(伊)=ファンタジア とは、厳格な形式に支配されることなく、自由な形式で幻想性の強い曲を指す音楽用語。作家が自身の背景とする音楽との関係性のなかで、今回の作品群を生むときのイマジネーションとなったコトバ=音楽です。
大正期、昭和初期に建てられた趣あるアパートメント。
都市再生ブーム、建て替えビジネスがいわれる中、ただ
静かに通りにたたずみ、その中では今日も人が淡々と
生活を営んでいる。
現代のマンションにはない、ゆとり、包容力につつまれて、
私は現実のありのままの空間を「見たて」によって、
叙空間詩へと仕立てる。
(作品集 Fantasia の序文より)
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2009年04月09日
ミセづくり、、ならぬ、、
ジムショにしているマンションのベランダには、このところ毎日のようにハトがやってきています。
どうやら巣づくりの時期らしいですね。
コッチはミセづくりすんねん! と言って、水をぶっかけたり、輪ゴムを飛ばしたりしては、追いやっています。
去年までは水鉄砲が活躍していたのですが、少し前に壊れてしまって残念な思いをしているのです。 ハトはハトなりに理由もあるのでしょうから、あまり痛くない程度にイジメてやるには、ちょうど水鉄砲くらいが手頃だったのですが。。
少しネットでケンサクしてみたら、いいのが出てました(但しアメリカのサイト)
← です。
名付けて、ザ ラバーバンド マシンガン
輪ゴムをたくさん引っ掛けておいて、ハンドル?をグルグル回すたびに、発射される模様。
しかも、引っ掛けられる輪ゴムの数は、なんと144本、、がびーーーーん
曰く pure fully-automatic firepower ! だとか。 よく分からないけど、すごい!
(に違いない)
でも、その恐ろしい性能だけではなくて、よく見るとクラフトマンシップに溢れた逸品です!
たまには、こんなレアものも扱ってみたいですねー
The Rubberband Machine Gun
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2009年04月06日
二条城の桜
外の桜はまさに満開の時期ですが、これはフスマ絵の桜です。。
先日オジャマした、保存修復の現場の一コマ。
当時の御用絵師であった狩野派の手になる一品を、トレースされている様子を撮影しました。
一度写真にあるペーパーに写し取って、その後で(和製)カーボン紙を重ねて、別の紙へと転写するらしい。
写し取るその作業には、時を隔てた絵師と絵師とが、筆の軌跡を同じくすることで気持ちを重ねる、そんな不思議な時間があるのでしょう。
絵を保存修復するのが目的であるのはモチロンですが、幸いなことに、それによってテクニックも伝わっているようです。
温故知新とはホントによく言ったものですね。。
京都にはそんな沢山の、古き良きものがありますし、それらの現代的な解釈ともいえる試みも増えてきました。
例えば 唐長さん いわずと知れた京唐紙の工房。
唐紙づくりの体験教室も始められたみたいです(行ってみたい、、)
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20:49
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2009年04月04日
4月26日
来る4月26日に京都のまちなかで、アートを目にしながら、お酒と会話を楽しむ、そんなイベント(アスツー)が行われます。
出品されるのは、左の写真の作者のものをはじめ、家具や映像作品など、若い感性で制作されたものたちです。
作家も会場に待機してそうなので、散歩がてら、新しいアイディアを探しに行ってみてはいかがでしょうか?
場が盛り上がっていると、外から見て、チョッと入りづらい かも知れません。
そんな時は、タケヤマ は居るか?とお声掛けあればスタッフTがご案内しますので、よろしくお願いします。
日時;4月26日 正午より19時まで(予定)
会場;アンティークきものや
↑ いつもは 状態の良いキモノや小物を取り扱っているおミセです。
見ていて楽しくなりますので、平時にも是非どうぞ。
地図は コチラ から
AS2(アスツー)とは・・ 続きます 続きを読む
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10:28
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2009年04月03日
春らしく
いろいろな形状のものや、素材のバリエーションが増えてきたことで、タイル=水廻り
そんなイメージを払拭するような使われ方がされてきています。
ガラスモザイクやストーンのものなど、光沢があって見ていてウキウキするような、そんなおミセもありますね。
耐久性があって、時に存在感を与えてあげることによって、これがタイル!? と見まごうような使い方をしてみたいものですね。
右は聖和セラミックス(株の取扱商品です
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2009年04月03日
桜電車走る
京福電鉄嵐山線で運行中の桜電車はご覧になられたでしょうか?
一般に車体のカラーリングにはカッティングシートが用いられますが、この電車では、再生PETボトルリサイクル糸(緯糸)を織ってつくった帆布が使われています。
インクジェットではなく糸の段階で染めてあるので、耐久性にも優れているとか。
伝統的な技術の、創造的転用とでも言えるでしょうか、ミセづくりにも参考になる試みです。
帆布制作=西陣帆布株式会社
画像の一部は西陣帆布(株)報道用資料を引用しました
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2009年04月02日
Anne Black
小気味いい。
そんな表現がピッタリとくる作品=道具をつくっている Anne Black(アンヌ ブラック)
デンマークの若い才能です。
どことなくナツカシサを感じてしまうのは、内側だけに施された、その繊細な意匠に加えて、
藍の色と 生地の白とのコントラストでしょうか。
http://www.anneblack.jp/
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18:40
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2009年04月01日
京都議定書の実行
いろいろなトコロで、低炭素化の社会に向けた取組みが行われてきています。
京都市は今年の1月、国から環境モデル都市の選定を受けましたので、「モデル」が絵に描いたモチにならないように、官民一体となって、策を講じていかないとならないでしょう。
と、まあ カタい話はココまで。
低炭素化になるかどうかは別にして、おミセで排出するCO2を吸収してくれる(かも?)というツールが、近くリリースされるようです。←写真がソレ
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