2011年01月08日
LED装飾照明 2010 冬
5年前くらいからでしょうか? 白熱電球(豆電球とか)のイルミネーションはなりをひそめて、LEDを使ったものが、それにとって代ってきています。
言うまでもないですが、同じ電力当たりで得られる光の強さは、白熱電球とは比べ物にならないくらい大きいので、ある一定の明るさにするために、白熱電球をやめてLEDに取り替えるのは、使用する電力量はずっと少なくなるし、排出されたハズのCO2の量も少なくてすむ。
だからエコロジカル&エコノミー(≒エコ)だって理由で、LEDを選んでいる。 (という風にみんながみている)
でも、今のところは、エコロジカルという側面でも、マクロな地球環境を守るというような観点からみてるので、例えば、生態学的な(人とか植物にとっての)キモチヨサ、とかからの観点はまだまだ不十分だと思う。だから、本当の意味ではエコロジカルではないかも知れないし、もっと改善されることも必要なのかも知れないです。
キモチヨく改善するとすれば、LEDが発している光そのものの質を変えることと、その使い方とか配列の仕方、他の何かとの組み合わせ方などなどを工夫するのとで、大きくは2つの選択肢があるのでしょう。
根本的な解決は前者でしかないんだろうけど、コレはすごく難しいだろう、というのはなんとなく分かってしまうので、、、使い方とか、それがどういう風に見えるかとか、多分に表面的だけど、色々な事例を参考にしながら(まだまだ開発途上にあるという認識の元)良いものを増やしていきたいものですね。
上の3つは、街路樹(上2つは常緑樹、下は落葉樹)
【1】いくつかのLEDをユニットにして、それがランダムに配されたもの
【2】従来型のスタイル=樹の全体に点在する光
【3】ビッシリと面的に取付けて、樹の枝ぶりのかたちを楽しむ
(表参道)
次は、鉢植えを利用したもの
【4】LEDを密に配して樹形を取り出して、それの反復を楽しむ
(手前の鉢の光のバランスはいいが、奥のは少しウルサイか?)
ライン状の事例
【5】通販で買って、そのままビローンって伸ばした感じ
(もっと規則的にカクカクってやるとTRONぽくなっていいかも、、)
【6】線状に配置できる特性を活かしたもの、昼間の景観にも配慮
(恒例になりつつあるバーバリーの大階段)
その他
【7】右側の赤青などは色付きの白熱球、ポップな感じ
(左のLEDと比較すると、光の出方がやさしい)
【8】昔からあるミラーボールに投光&反射
(ボールから離れた位置のスポット光などとの組み合わせ)
【9】いろいろヤッちゃった感もある意欲作@京都
(光源の使い分けの必要性も感じさせる、ある意味反面教師)
と、こんなところで。
街路灯も昨今は、LEDじゃなきゃ!って雰囲気しかなかったし、補助金もらってやる事業ならナオサラそういうのが必須の要件のようにも感じられてきていたのです。
そんな矢先、昨年12月に出された東京品川区の方針は、当面はLEDで街路灯はやらないってことを名言したものでした。
(理由は、光源のまぶしさと導入コストだとか)省エネ政策で先陣を切る東京都内で、行政がこういう判断をするのは疑問でもありますが、一方では、LEDが発する光を人がどのように感じるかを十分に検証してこないまま、効率化のみがクローズアップしてここに至ったという関連業界への警鐘でもあると思えます。
地球のことを考えて、そして、目にも、ココロにも、フトコロにもやさしい、そんなイルミネーションを増やしたい。
今冬のイルミ、ここが良かったーってのがあったら教えてくださいー