事業仕分け、その後
昨年末の事業仕分けフェーズ1で、その対象になってた中小商業への補助(商店街活性化関連予算)は、予算要求の2割削減。
やる気のある(暗に再活性化の可能性のある)地域へ資本を集中させることで、目に見えるかたちでの成果が得られるようにとの、政府/行政刷新会議の意図がはっきりあらわれた結果だった。
こうなると、補助を受けようとする側、中小商業の組織体やそれをバックアップする行政は、狭くなった枠内に是が非でも入り込もうとして、より効果的な活性化計画によって、より効率的に目標の地点へと至る(ハズ)。
そのために、これまで以上にガンバロウとするし、それを支援している僕たちコンサルも奮起しようってもの。
その時は、これヤバっ! とか思ったけど、今あらためて考えると、これもアリかも知れない。
(ソレ以外の、取りつく島のない地域をどないすんねん、という遠大な課題は置き去りにされたままだが、、)
それから半年。 こんどは国交省がヤリダマ。
いろいろ他にもあるんだろうけど、「景観・歴史的景観形成総合支援事業」85億(22年度)の支援事業が、廃止ってことになっちまった。
これはイケナイ。。
3年やったけど成果がないとか(3年くらいでわアタリマエやろーー)、文化庁とかの事業とかぶってるとか(文化庁の予算少なすぎる国なのにーー)が主な廃止の理由らしぃ。
ロジカルには言えないけれども、、なんとなく、、景観って、 省庁などという仕組みとか、農家とか自営業とかの人種とか、あっちの人とコッチのヒトというような生活圏とか、いろんなものを横断して関係付けられる、とても大切な概念になってきている。
しかも、というか、それこそアタリマエのことなんだけど、それは数年なんていうタイムスパンでは形成されるものではないし、もっと言えば、政治に左右されるようなシロモノでさえない。
だから、という訳ではないけど、そういうものが、真っ先に要らないとか言われて、吸い上げられたお金が、お子さんのいる家庭に分配されるってのは、いかがなものかと思ってしまう。
むしろ、ヒトが人らしく成長していくためには、学業より何より、それに相応しい環境=景観が必要ではあるまいか。。。
それと、もう一つはリアルな問題として、そういった事業の周辺で一生懸命に、より良い「景観」を求めて働いていた方々のやる気を逸してしまいかねないこと。
ぬーーー