2009年12月17日
ラビリンス2
先日お知らせした 木村奈央「ラビリンス」
みてきました。
見るって いうより 観る です。 体験して感じる=インスタレーション。
室内は全て白。その中に漂う千の白い蝶。
白という色のなかにある様々な濃度がそこに現れていて、
simplicity but complexity というのかなぁ
単純な要素なのに、それが複雑で多様なふるまいをしているのは、なかなか心地がイイ。
昔、近代から現代へ至る過程で建築の世界では、「complexity and contradiction」という名著(と一般に言われる)が編まれた。
ここラビリンスでみえる多様性=complexityと、著作のなかのcomplexityの意味とは少し違っているけれど、
ミニマムに抽象化されすぎな近年のデザインは、少し貧しいかなー という気分が、そろそろ皆さんに漂ってきている気もする。
かと言って、いろんなものを詰め込むんじゃなくって、数限られた要素で、それが見る位置や時間帯によって違ってみえたり、光の当りかたで輪郭がぼやけたり、そんな「現象」が絶え間なく揺れ動く、 そんなのがイイ。
「ラビリンス」会期はいよいよ明日まで!
お急ぎあれ。 会場など情報は ココ
Posted by mi-se kyoto at
10:47
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